不動産の登記簿謄本(登記事項証明書)について ~見かた~
前回に引き続き、不動産の「登記簿謄本(登記事項証明書)」についてお話ししたいと思います。
今回は、登記簿謄本に書かれている内容の見かたを詳しくご説明させていただきますね。
登記簿謄本ですが、「土地」「建物」「区分建物」と種類は様々ありますが、
どれも下記のような書類の形式をとっています。
今回は「土地」の登記簿謄本をサンプルにご説明しますね。
■表題部
表題部(ひょうだいぶ)には、その不動産の物的な状況が記載されています。
・所在:不動産の位置を特定するもの(市区町村+丁目・字)
・地番:住居表示(住所)とは異なり、土地一筆ごと付けられている番号
・地目:宅地の他に山林や畑、公衆用道路などがあり、土地の用途のこと示す
・地積:土地の大きさ
上記内容から、おおよその土地の状況が掴めると思います。
■権利部甲区
権利部甲区(けんりぶこうく)には、所有権に関する事項が記載されます。
この見本を見ると、順位番号1に「所有権保存」と書かれていて、甲野太郎さんの名前があります。
つまり平成20年10月15日に甲野太郎さんがこの土地を取得して、
最初の所有者として、所有権保存登記を申請したことがわかります。
順位番号2には「所有権移転」とあり、法務五郎さんの名前があります。
これは令和1年5月7日に所有権が甲野太郎さんから法務五郎さんへ移転したことがわかります。
■権利部乙区
権利部乙区(けんりぶおつく)には、所有権以外の権利に関する事項が記載されます。
所有権以外の権利、具体的には抵当権・根抵当権・地上権・地役権・賃借権と様々あります。
不動産を担保にするときや、他人が利用する必要が生じたとき、その権利がここに記載されます。
この見本のように抵当権と記載されている場合、
この不動産は何かしらの金銭債務の担保に入れられていることがわかります。
■共同担保目録
共同担保目録とは、一つの債権の担保として複数の不動産に対して設定された
抵当権(共同担保)を一括して記載した登記事項を言います。
この見本では、この土地と同様に建物にも共同担保が設定されています。
◇ ◇ ◇
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